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サー・ウィンストン・チャーチルの名著、「対日世界大戦回顧録」 より抜粋。
日本人は無理な要求をしても怒らず、反論もしない。笑みを浮かべて要求を呑んでくれる。しかし、これでは困る。反論する相手をねじ伏せてこそ政治家としての点数があがるのに、それができない。それでもう一度無理難題を要求すると、またこれも呑んでくれる。すると議会は、いままで以上の要求をしろという。 イデオン、Sライセンス取り消しのニュースを聞き、チャーチルのこの言葉が頭を過る。 各掲示板では「日本人だからここまでやられたんだ。陰謀だ!」「井出は危険だ。F1レベルではない。FIAの判断は妥当だ」と喧々囂々の千日戦争状態になっておりますが、実際のところはどうなんでしょうね? 確かに、イデオンの運転は(マシンがボロいのもあるが)……アレではある。 これ、バーレーンのイデオンのオンボード映像。 マ、マシンが挙動不審だよ!!おかぁさん!!! 参考:同じバーレーンでポールポジション取った時のミハエルのオンボード映像。 そりゃ、専用マシンを駆る7度の世界チャンピオンと、展示品に手を加えた程度のシート合わせもしていないマシンを駆る、ろくにテストもしていないF1ルーキーを、同列で比べてはいけないってわかってます。でも、それでも、イデオンのは素人目で見てもちょっと危ない(笑 だから他のドライバーが…「ライン取りが読めねー!ブレーキングポイント早過ぎ!こいつ、マジでアッブネー!!」と思うのも仕方のない話なのかも知れない。80km/hで車が走っている幹線道路に、還暦過ぎたおばちゃんの運転する原チャリが紛れ込んだような心境なのかもね。 とはいっても、過去にも(色んな意味で)キケンなドライバーはいた訳で、何故今回イデオンだけがライセンス取り消しになってしまったのか、憶測推測交えて考えてみる。 最初に言っておきます。小生は頭が悪いです(爆破。ついでに漫画の読み過ぎです。 □ぶっちゃけF1の域に達していなかった 一応、フォーミュラジャパンでランク上位にあれば、自動的にスーパーライセンスは発給されます。(ラルフは初代王者だしね) 聞いた話では、フォーミュラジャパンって、マシンのセッティングとかそんなにしないそうなんですよ。セッティングやマシン開発の能力が無くても、速い車に当たればそのまま前に行けちゃうらしいです。 なので、ミリ単位でウィングを調整したり、タイヤをチョイスしたりするF1じゃ、車の煮詰め方がわからなかったのかも知れない。実際、「車のセッティング方法を英語で話せなかった」のではなく、「どうすれば車が速くなるのかわからなかった」との事なので、エンジニアも困っただろうな。トドメにエンジニアもレースド素人で、しかも自分の思いつきでマシンをセッティングしていたという、世にも恐ろしい内部事情があったようなので、これじゃもうどうにもなりません(泣 で、そんなドライバーにライセンスを発給したとなれば、FIAの沽券に関わってしまいます。 という訳で、最初にやさーしく「ライセンス取り消しになる前に、レースドライバーから外した方がいいわよ」とアドバイス(という名の要求)をしています。 その際の亜久里さんの反応。 正直この段階では、亜久里さんは何をどう間違っても「わかりました。 イデオンはスポンサー持参でS.アグリに参加したため、間違っても「井出は走らせません」なんて言えないのです。GP控えてスポンサーに怒られる程、貧乏チームにとって怖い事はありませんから。 (イデオンと契約した際にパフォーマンス条項があったら、その辺は比較的楽にクリアできたのかもだろうけど) それに「オールジャパン」というふれこみで参戦したから、イデオンを降ろすのはやはり抵抗があったのかもしれません。 遠回しに「さっさと井出を降ろせ」と言っているのに、亜久里さんはイデオンに対して温情コメント。そこでFIAは閃いちゃった。 「レースに出させないのではなく、レースに出れなくしてしまえばいいんじゃない」 という事で、FIAはスーパーライセンスの取り消しに動きましたとさ。 ……なーんて裏がある訳無いと思いますが、この辺の事情はかなり妄想のし甲斐がありますよ(苦笑 冒頭でチャーチルの言葉を引用しましたが、日本人と欧州人の考える外交は根本的に違っているし、ヨーロッパの人間や組織は歴史的背景のせいか外交の技術が巧み。 今回の一件は「イデオンが下手だった」「日本人だから」という理由だけじゃないと思うのだけど、その辺の私見は気力があったら。 こういうドロドロした話は、考えていると頭が痛くなるのです。
by hypermind
| 2006-05-11 00:12
| F1
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