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『ラン・オールナイト』を観てきました。
ええ、正直に言います。これが『96時間』シリーズの完結編でいいよ。『96時間 レクイエム』よりもこっちの方が5倍くらい面白かったよ、マジで! ジャウマ・コレット=セラ監督すごいわ。ああいうアクションものの魅せ方、メガトンの10倍くらい上手いわ。てか、なんてメガトンは使われ続けているんだろうな?『96時間 レクイエム』をセラ監督が撮ったら、絶対に3倍くらいは面白くなっただろうしな! ……何だか、無茶苦茶『96時間 レクイエム』ディスってますが、アレ見たらdisりたくなるって。 『フライト・ゲーム』やこの『ラン・オールナイト』が面白かったので、尚更許せなくなるっていうかね。 ジミー(リーアム・ニーソン)はニューヨークを仕切るマフィア・ショーン(エド・ハリス)の親友であり、専属の元凄腕殺し屋。だが過去に犯した殺人への罪悪感からか、最近は酒に溺れる日々が続いている。そんな中、ジミーの息子のマイク(ジョエル・キナマン)がショーンの息子ダニーの犯罪現場を目撃してしまい、彼から命を狙われることになる。息子の命を守る為、ダニーを殺害するジミー。 配下のマフィアに動員をかけ、警察への影響力も行使し、ジミーとマイクを追いつめようとするショーン。彼のやり方を熟知し、その追跡から逃れようとするジミー。家族を捨てた父親を信用できないと反発しながらも、自分とその家族を守ろうとする父親に少しずつだが心開いていくマイク。 ニューヨークの長い夜が、始まった! あらすじをざっと書いてきましたが。これは良かったわ。アメリカじゃこけたみたいだし、小生が観に行ったときもお客は2人(小生含む)だけだったけれど、小生は気に入った映画でした。 壊れていたけれど段々と繋がっていくジミーとマイクの関係、そして親友で理解者だった間柄だったのに殺し合うようになるビリーとショーンの関係などなど、人間関係の描き方も良かった。息子を殺された後のエド・ハリスの演技と、息子への情愛の見せ方(壁にかかった沢山の息子の写真とか)がまた上手いんだわ。 特に、ビリーとショーンの決戦とそのラストは……ひどく切ない。 普通の映画だったらそこがラストでクライマックスだけど、この映画はそれじゃ終わりません。まだまだひと捻りあるのだけど、冒頭のシーンと上手く絡んで来て……お約束の展開だけど非常に盛り上がるのね。あの辺りのリーアムの演技、すごかったな。 報道でジミーとマイクが警官殺しの冤罪をかぶせられてしまうのだけど、逃走中にマフィア一味に見つかったり、警察に追われたり、一般市民から通報されたり、マフィアが雇った殺し屋に狙われたり、建物が火事になったりと、次から次へと面倒に見舞われる。ジミーの兄(ニック・ノルティ)の元へ怪我の手当に行くところくらいかね、ちょっと落ちつけるのは。 訳ありの辛い過去(それが自業自得だとしても)を持つ、哀愁漂う最強オヤジを演じさせたら、リーアム・ニーソンの右に出る役者はいないだろうな。演技力を高く評価されていたリーアムおじさんですけど、アクション俳優として開眼してからは、あっちこっちで戦いまくってる気がしないでもない(笑。(元々リーアムおじさんはアマチュアボクサーだったので、その辺の素養はあったようですが) この先もリーアムおじさんがどんな敵と戦ってくれるか、楽しみに待ちましょ。 まぁ、リーアムの次回作は『テッド2』なのだが。
by hypermind
| 2015-06-03 07:14
| 映画
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