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世間様ではサッカーだ、野球だと、あれこれ球技で盛り上がっておりますが……小生はわりとそういうのには関心が低かったりします。それなりにチェックしているスポーツは、F1くらいかも知れない。サッカーはヨーロッパリーグのスーパープレイ集を放送していれば見る程度。ワールドカップであっちこっちが熱狂していても、「ああ、ドイツ代表が勝てばミハエルが喜ぶな」くらいの認識しかない(苦笑
で、日本のスポーツ報道の大半を占める野球ですが、実を申しますと小生は野球に良い思い出がございません。 子供の頃に大好きだったアニメを巨人戦で潰されたとか、好きなバンドが出演していた深夜の音楽番組を野球の延長で2時間も遅らされて録画失敗したとか、フェラーリ時代のミハエル最後のレースが延長した日本シリーズのために生で見られなくなったとか、そのような事情もないわけではございませんが、一番の理由は子供時代に無理強いされた町内会の野球チームへの参加でございます。 小生が子供の頃は野球が真の意味での国民的スポーツでございまして、老いも若きも野球を当たり前のようにテレビ観戦しておりました。小学館の学年別学習雑誌や漫画雑誌、学研発行の雑誌には、当然野球漫画が掲載されておりました。中には小学生がプロ野球チームに入団して大活躍するという、今思えば『労働基準法、大丈夫か?』と言いたくなるようなものもございました。 そのような世相を反映してか、田舎の町内会では町内の児童を集めて野球チームを作ることが常態化しておりました。夏になると小学3年生から6年生までの児童を集めて、町内にある広い公園で野球の練習をさせるのです。自由参加が名目ですが、田舎の自由参加は強制参加とほぼ同義語といっても差し支えないのが……恐ろしいところであります。 小学校3年生当時の小生は、運動嫌い、集団行動嫌い、家で本を読んだり漫画書いているのが好きといった、現在と全く変わらないインドア人間でございました。日曜日は朝からアニメを観た後、図書館に行って本を借り、それを読み耽るのが小生の生活サイクルでありました。 小学3年生の6月のことです。いつものようにアニメを見るために起床すると、母親が言いました。 「公園で野球チームの練習始まるから、行ってきなさい。もう3年生でしょ」 「やだ。まんが見る。それに運動嫌いだから、行かない」 瞬間、小生の頬に紅葉が浮かびました。出だしから最悪です。 ぶたれた小生は、更にぶつ気満々の母親の見ている前で着替えさせられます。練習に参加しないで済むように動きにくい服を選んでいたら、ジャージを渡されました。それでも……最後の抵抗でサンダルを履いていこうとしたら、ぶたれました。 父親の古いグローブを持たされて渋々野球場へ向かうと、ご近所のお父さんやお母さんが体操やランニングをさせておりました。準備運動です。 もう一度申し上げますが、小生は運動が嫌いなのです。到着した時点でげんなりですよ。 ですが参加しないと親が殴るので、半泣きで参加しました。イヤですけど、走りました。走るのがもっと嫌いになりました。 練習から家に帰った後、親に殴られました。1日でアムロのぶたれた回数を超えました。殴った理由は、嫌々練習に参加したからだそうです。ひどい話です。 ……これで野球を好きになれと言われても、かなり難しい話だと思います。 それからしばらく後、両親がホームセンターに買い物に連れていきました。 大好きな文房具やおもちゃを買うのかと思いきや、無理矢理連れてこられたのはスポーツ用品売り場。野球のグローブを買うのだとか。 「そんなの買うなら、高くて買えないって言ってた顕微鏡買ってよ。値段、こっち(グローブ)の方が高いじゃん」 サンダル履きの足を思いきり蹴られました。 欲しくもないグローブを持たされた小生は、帰宅後玄関に置いて自分の部屋で本を読もうとしましたが、そうは問屋が卸しませんでした。 キャッチボールやるぞと足をつかんで表に出され、グローブを渡されます。やりたくないのでイヤだと拒否したところ、殴られました。 小生にボールを投げてくる父親。普段は全然構わないくせに、小生の事を夜の映画館に置き去りにしてパチンコ屋に行くような親なのに、なぜキャッチボールはやるのやら。 ボールを投げられても、受け取る小生にやる気がないので、キャッチせずに放置します。 それが何回か続いたところ、ボールを拾いに行っていた母親は……小生の顔面にボールをぶつけやがりました、マジで。 上顎骨に感じた衝撃は、いい大人になった現在でも忘れることができません。 こういう体験が元で、小生は野球に良い印象がありません。 無理強いはね、本当にダメですよ。ただでさえ好きじゃないものが、余計に嫌いになってしまう。 似たような経験をしている同年代の人間は結構居るんじゃないかなぁ。あの頃は問答無用で野球だったから。 でまぁ、何故にいきなりこんな話をし始めたかと申しますと、 ・人気低落プロ野球支える「野球女子」選手の活躍ナマで見て「私も頑張ろう」 こんな記事を読んだから。 小生の場合、無理矢理『やる』方を強いられたので、『観る』楽しみがわからないのよ。 観ていても、無理強いされた練習や親に散々ぶたれたことが頭の中に蘇ってしまって、全然楽しめないのです。
by hypermind
| 2014-07-09 07:08
| スポーツ(F1以外)
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Comments(4)
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oh...
at 2014-07-09 20:28
x
よく道を踏み外しませんでしたねえ・・・
野球はテレビゲームでやるのが一番面白いです というよりパワプロのサクセスが好きです
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hypermind at 2014-07-10 19:12
こんばんは。道は踏み外さなかったかもしれませんが、性格は、ね?(苦笑)何で小生、あんなに殴られたり、顔面にボールぶつけられなきゃいけなかったんでしょね。
どうしても納得できなかったので、大人になって母親に問い質したところ、「あんたには色んな経験をしてもらいたかった」とのことですが、色んな殴られ方を経験しただけでした。 なので一時期ゲーム中毒だった小生ですが、テレビゲームの類いでも野球関係はやりませんでしたね、ええ。
ご無沙汰しております。
本当に酷ぇな。自分も好きなアニメが観れなくなったり、高校野球が始まると夏休みアニメ大会が無くなったりするので野球は嫌いでしたねぇ。 うちは母がアニメとかゲームが好きな人だったので『何で高校野球をこのチャンネルで放送せなアカンねん!』って怒る人でしたが・・。 そういえば遅ればせながら9周年おめでとうございます!! 15周年、20周年と続けて下さい! でも9年は凄いと思う。なかなか続かないもんすよ
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hypermind at 2014-07-11 22:02
こんばんは、お久しぶりです。お元気でしたか。
まぁ、ほとんど話を盛っていないところが、今回の恐ろしいところなんですけどね……。そんなうちの母親、プロ野球は親父が叫びながら観戦するから嫌いで、高校野球は悲壮感でやってる感じがイヤなんだそうです。ひでぇな、オイ。 9年続きました!ありがとうございます。 続ける理由というよりも、止める理由が見つからないので(爆竹かよ)、まぁこれからもマイペースでやっていけたらいいかなと。
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