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『ニュー・シネマ・パラダイス』を鑑賞。
「たまにはいつもと違う毛色のものを見てみよう」と、やたらと絶賛されていたこの作品を借りてくる。色んな賞を総なめにしていて、名前だけはよく聞くのだけど、どんな内容かは全く知らなかった。 映画監督として成功した男が、子供から青年時代を共に過ごした年の離れた友人の訃報を母から知らされ、過去に思いを馳せる物語。 第二次世界大戦中の頃。映画が大好きだった少年サルヴァトーレ、愛称トトは、村で唯一の娯楽施設である教会兼映画館の映写室に、よく無断で入っていた。その度に映写技師であるアルフレード(おっさん)に叱られ、追い出されるのだけど、トトはそれでも止めなかった。アルフレードはこうしてよくトトを叱っていたけど、トトをかばったり助けてくれたのもまた、アルフレードだった。そのうち二人の間には年齢を超えた友情と絆が生まれていくのだけど、ある事件がきっかけでアルフレードは視力を失ってしまう。映写技術をアルフレードから習っていたトトは、彼の代わりに映画館で映画技師として働く事になる。 少年から青年へ成長したサルヴァトーレは、一人の美少女と恋に落ちる。けれども彼女はお嬢さん。そしてトトは貧しい家庭の子。この二人の恋の結末が、ディレクターズカットでの中年サルヴァトーレのパートに繋がっていく。 色々あった後、トトは村を出ることになる。アルフレードはトトに、もう二度と村に戻ってくるなと告げる。 「ノスタルジアに惑わされるな。我慢できなくなって戻ってきても、うちの敷居は跨がせない」 駅のホームで別れの挨拶を交わす際、アルフレードはトトを故郷と自分から突き放す。列車に乗り込むトト。次第に小さくなっていく懐かしい人たちの姿。サングラスの下を拭うようなアルフレードの仕草……。 これが、トトとアルフレードの今生の別れとなる。 母の電話を受け、30年ぶりに戻る故郷。そこで中年になったサルヴァトーレを待っていたものは……。 ディレクターズカット(完全版)で3時間近くあるので、辿り着くのにやや時間がかかりますが、何故だか涙が止まらないラストシーンは必見です。少年トトとアルフレードの映写室でのやり取りが、ここで効いてくるんだな。 ちなみに。サルヴァトーレ青年がアルフレードと駅のホームで別れるシーンで、小生の涙腺がぶっ壊れた。 アルフレードの訃報で物語が始まるだけに、「ああ、あんなに仲のよかった二人はここでもうお別れなんだ。もう二度と会えないんだ」と、これまで重ねてきた二人のやりとりを思い出して、妙に感傷的になってしまう。 ああ、そうなんだよ。この映画はどこか人間の感傷に訴えかける何かがあるんだよな。懐かしい子供時代の思い出、甘くて苦い初恋の思い出、優しい人たちの姿、一緒に遊んだ友達、共に暮らした家族……それを故郷に置き去りにして、サルヴァトーレは去っていった。 懐かしい大事な友人の訃報で再び舞い戻った故郷。変わらないものがあり、変わってしまったものがあり。故郷はまるで不完全なタイムカプセルだ。 この前見たロバート・ダウニーJr.の『シティ・オブ・ドッグス』といい、生まれた土地を捨て、外で成功した人間が帰郷する物語には、人間の感傷に訴えかけるなにかがあるのかも。『生まれ育った故郷を離れた』というのが、心のひだに引っかかるのかな。 (……とはいっても、小生の昔の友人は、父親の仕事の都合で札幌、仙台、東京、栃木と何度も引っ越しを繰り返していたので、故郷と言われてもピンと来ないと話していたけどな。) しかし、3時間近くある(170分)と知らずに見始めたものだから、寝る時間が遅くなりまいったまいった。 なので、平日の夜に鑑賞するのはお勧めしません。見るなら休日前夜だね。
by hypermind
| 2012-07-27 19:13
| 映画
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