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金曜日の夜に『アルゴ』を見て参りました。
ドキドキしっぱなしで、実に心臓に悪い映画だった(褒め言葉 舞台は1979年。革命の熱冷めやらぬイランで、アメリカ大使館人質事件が起こります。過激派が大使館になだれ込み、大使館員を拘束。辛うじて難を逃れた6人の職員は、カナダ大使の私邸に潜伏します。しかしそれも時間の問題。もしそれが知られたら、彼らの命も、大使館の人質の命も、ない。CIAは人質救出のエキスパート、トニー・メンデスにこの問題を解決するように命じます。 (こういう書き方ではまるでイランが全部悪いみたいだけど、映画の冒頭にここまでの政治的な背景と経緯がアニメーションを織り交ぜわかり易く解説される。これはすごくよかった) こうしてトニーが考え出した『最低の中の最高の案』は、嘘のSF映画を企画して6人をそのスタッフに仕立て上げ、「僕たちカナダ人の映画製作スタッフで〜す。イランにSF映画のロケハンに来ました〜。仕事終わったので帰ります〜」と出国させることでした。ハリウッドの特殊メイクの第一人者、ジョン・チェンバースの協力の元、「じゃ、プロデューサー立てようぜ」「事務所作ろうぜ」「脚本用意しようぜ」「記者会見開こうぜ」「絵コンテ作ろうぜ」「ポスター作ろうぜ」「取材受けようぜ」と、敵を騙すにはまず味方からの言葉がピッタリの大掛かりな偽映画企画がスタート。 果たしてこの無茶苦茶な救出計画は成功するのか!6人とトニーは無事にアメリカに帰れるのか!?刮目して鑑賞せよ! とまぁ、大まかな流れを書くとこんな感じなのですが。 これね、実際にあった出来事だからオチはわかっているの。めでたしめでたしだってわかっているの。 でもね、とにかくドキドキハラハラする。気持ち的には延々と「志村、後ろ後ろー」が続くというかね(爆笑。終盤は冗談抜きで「やばいやばいやばいやばいーーーー!!セーフ……ふぅ」の連続なので、非常に心臓によろしくない。けれどもその分、最後の開放感が凄まじい。 クサい言い方をするならば「映画の観客こそが8人目の出国者」だね。本当にそれくらいドキドキするし、臨場感もある。 緊張の連続の映画ですが、登場する映画業界の人々にはユーモアがあるし、登場人物の同士のクスッとするようなやり取りも結構ある。なので、堅苦しさや緊張一辺倒じゃないよ。だって、偽映画会社のメンバーの合い言葉が「アルゴ、くそくらえ」だもん(笑 面白い映画ではあるけれど、『アベンジャーズ』のように毎週観に行こうとは思わないな。 結末わかっていても、心臓によろしくないから(褒め言葉 この映画の唯一の欠点?パンフが700円にしてはちゃちいこと(爆笑。『アベンジャーズ』も700円だったのに(笑
by hypermind
| 2012-11-06 07:10
| 映画
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